生態系メーカーとは
生態系メーカーは、実際にある環境の課題を引いて、その解決策を考えるツールです。「外来種の侵入」「耕作放棄地の増加」「野生動物の農業被害」といった課題に、使える資源(地域の農家、ため池、伝統的な農法、学校)と制約(予算が少ない、高齢化で人手不足、農業との両立、時間がかかる)が一緒に配られます。生態系の問題は、生き物だけを見ていても解けません。そこで暮らしている人の都合と必ずぶつかります。その両方を抱えたまま考えるところが、この課題の中身です。
- 対象
- 小学校高学年 〜 大人
- 目安の時間
- 20〜30分
- 料金
- 無料(プレミアムは月額300円)
こんなときに使えます
理科・環境学習で
環境問題は「守りましょう」で終わりがちです。資源と制約が配られていると、誰の負担で守るのかを考えざるを得なくなります。生物多様性という言葉を、具体的な選択の問題として扱えます。
探究学習のテーマ設定に
里山、ため池、外来種、鳥獣被害 ── どれも身近にありながら、調べ始めると深い題材です。課題が先に配られるので、テーマ決めで止まりません。
グループで議論したいとき
生き物側と人間側で意見が割れる題材なので、話し合いになります。どちらかが正しいという結論に落ちないところが、この題材の良さです。
使いかた
- 1
課題・資源・制約をルーレットで引く
場所(里山、都市の緑地、ため池など)、起きている問題、使える資源、制約が決まります。地域の実情に寄せたいときは、固定か書き換えで調整できます。
- 2
解決策を考える
何を、誰が、どのくらいの期間でやるのかを書きます。「農業との両立」が制約に出ていれば、農家の手間を増やさない方法を考える必要があります。
- 3
AIに読んでもらう
AIが読んで、その条件で効きそうな点と、見落としている影響を返します。
作例
実際にこのツールで出た条件と、そこから書いた例です。
作例1:耕作放棄地 × 学校 × 人手不足
- 場所:里山・田園地帯
- 課題:耕作放棄地の増加
- 資源:学校・子どもたち
- 制約:高齢化で人手不足
放棄地を元の田んぼに戻そうとすると、水路の管理に人手がいる。戻すのではなく、湿地としてそのまま残す。畦を一部だけ壊して水を溜め、年に一度、秋に水を抜く。この作業だけなら1日で終わる。学校が生き物調査の場として年3回入り、記録を残す。カエルとトンボが戻れば、それを狙う鳥も来る。農地に戻さないので農家の負担は増えず、放棄地が藪になるのは防げる。
作例2:外来種 × ため池 × 予算が少ない
- 場所:ため池・水路
- 課題:外来種の侵入
- 資源:地域の農家
- 制約:予算が少ない
ため池の水を抜く「かいぼり」を、農閑期の作業として復活させる。もともと泥を除くために行われていた作業で、外来種の駆除はその副産物になる。新しい事業として立ち上げると予算がいるが、昔からある農作業として戻せば、道具も人も既にある。獲れた在来種は元に戻し、外来種だけ取り除く。年に一度、冬に一日。参加者には泥だらけになる代わりに、その年の池の様子が分かる。
よくある質問
無料で使えますか?
はい。ルーレットも制作もAI評価も無料で使えます。プレミアム(月額300円)にすると、参加人数が10人まで増え、授業モードとより詳しい評価が使えます。
正解はありますか?
ありません。同じ課題でも、使える資源と制約の組み合わせによって、通る解決策は変わります。AIも正解を教えるのではなく、その案の効きそうな点と、詰めきれていない点を返します。
アカウント登録は必要ですか?
AI評価を使うときにGoogleログインが必要です。ルーレットを回して条件を決めるところまでは、ログインなしで試せます。
作ったものは保存されますか?
自動保存はされません。気に入ったものは、その場でコピーして手元に残してください。
AIはどんな評価をしますか?
否定から入らないようにしています。まず良かったところを具体的に挙げて、そのうえで引っかかった点や、もっと知りたい点を返します。点数をつけて終わりにはしません。
授業や研修で使えますか?
使えます。プロジェクターに映して全員で同じ条件から考える使い方を想定しています。プレミアムの授業モードでは10人まで同時に参加できます。学校・塾・企業研修などでの利用も歓迎します。

