記録タイマーと速さ-時間のグラフ|等速直線運動と斜面の運動を確かめる教材
中学3年 / 第1分野 (5)運動とエネルギー (イ)運動の規則性
記録タイマーの実験は、台車を1回走らせるのに準備がかかります。テープを切って貼るところまでやると、傾きを変えて2回目を試す時間はなかなか残りません。
このツールは、斜面の上端をつかんで傾きを変え、走らせるだけで記録テープが引かれます。テープは斜面と平行に、打点は選んだ周波数のとおりに並びます。同じ台車で傾きだけを変えた結果を並べて見られます。
この単元で つまずくところ
- 打点の間かくが「速さ」。 間かくが広いところが速いところです。テープの長さそのものではありません。テープと速さ-時間のグラフを並べると、この対応が見えます。
- 傾き0でも動く。 手で押し出せば、あとは同じ速さで進みます。「力がはたらかないと止まる」という思いこみは、ここで崩れます。
- 斜面では速さが一定の割合でふえる。 グラフが直線になります。曲線ではありません。傾きを大きくすると、この直線の傾きだけが大きくなります。
- 東日本と西日本で打点の速さがちがう。 50Hzは1秒間に50打点、60Hzは60打点。どちらでも「0.1秒ぶん」を数えれば同じ時間になります。
このツールで 何が見えるか
- 斜面の傾き
- 板の上端をつかんで上下に動かします。右下の角を支点にして回るので、地面と接するところは動きません。記録タイマーは板の高いほうと一緒に上下します。
- 記録テープ
- 斜面と平行に引かれ、打点が並びます。5打点(50Hz)または6打点(60Hz)ごとに区切ると0.1秒ぶんになります。
- 周波数の切りかえ
- 東日本50Hzと西日本60Hzを選べます。同じ運動でも打点の数が変わり、区切りかたが変わることが見えます。
- 速さ-時間のグラフ
- 傾き0なら水平、斜面なら原点を通る直線になります。
- 面のようす
- なめらか・小さい摩擦・大きい摩擦を選べます。摩擦が大きいと途中で止まります。
- 初速
- 押し出す強さを変えられます。傾き0でも動かせます。
授業での使い方
傾き0で押し出して、打点の間かくが変わらないことを見せます。「等速直線運動」の名前はそのあとで十分です。
傾きを3段階変えて、速さ-時間のグラフの傾きだけが変わることを表にさせます。
本物の記録タイマーで1回実験したあと、このツールで条件を変えて予想と比べさせます。実験のテープを画面のテープと並べると、打点の読みかたが定着します。
どの使い方でも、動かした条件はそのままURLに入ります。 画面の「リンクをコピー」を押して配れば、生徒の端末でも同じ画面が開きます。 生徒が見つけた条件のリンクを提出させれば、そのまま記録になります。
すぐ使える条件
- 傾き0(等速直線運動)押し出すとそのまま
- ゆるい斜面速さが一定の割合でふえる
- 西日本60Hz6打点で0.1秒
あえて入れていないもの
中学校で教える形を優先して、省いている条件があります。 教科書や資料集の数値と合わないことがあるので、先に書いておきます。
- 摩擦は「なめらか・小さい・大きい」の3段階です。数値では入れられません。
- 斜面の長さは1.6mです。どの傾きでも下まで走りきります(摩擦が大きいときを除く)。
- 斜面の角度は30°までです。
- 空気の抵抗は扱いません。
よくある質問
50Hzと60Hzはどちらを使えばよいですか?
学校のある地域に合わせてください。静岡県の富士川と新潟県の糸魚川あたりを境に、東が50Hz、西が60Hzです。どちらでも0.1秒ぶんの区切りかたが変わるだけで、結論は同じです。
台車の質量は変えられますか?
変えられません。動かせるのは斜面の傾き・面のようす・押し出す強さ・周波数の4つです。
本物の記録タイマーと打点の数は合いますか?
合います。50Hzなら1秒間に50打点、60Hzなら60打点です。実験のテープと画面のテープを並べて使えます。
ほかの教材は 中学理科ラボの一覧 から。
直してほしいところは 改善の要望 から。ツールの画面の「要望を送る」を押せば、そのとき見ていた条件のURLが付いた状態で開きます。
