火山の形とマグマのねばりけ|火成岩の分類を確かめる教材
中学1年 / 第2分野 (2)大地の成り立ちと変化 (ウ)火山と地震 ㋐火山活動と火成岩
火成岩の分類は、覚えることが多い単元です。玄武岩・安山岩・流紋岩と斑れい岩・閃緑岩・花こう岩が、表の上でばらばらに並んで見えます。
このツールは、つまみをマグマのねばりけ1本にしぼりました。動かすと火山の形がなめらかに変わり、噴火のようす、溶岩の色、鉱物の割合、2種類の火成岩がすべて同時に変わります。もとは1つだということが動きで分かります。
この単元で つまずくところ
- すべてを決めているのはねばりけ。 形も色も噴火も、別々の話ではありません。つまみが1本しかないので、そこがはっきりします。
- 火山岩と深成岩のちがいは冷え方。 同じマグマでも、早く冷えるか、ゆっくり冷えるかで組織が変わります。両方を並べてあります。
- 斑状組織と等粒状組織。 大きな粒がまばらにあるのが斑状、大きな粒がすきまなく並ぶのが等粒状です。
- 黒っぽい岩石ほど有色鉱物が多い。 色の見え方は、鉱物の割合の結果です。割合を帯で出しています。
- 傾斜がゆるやかな火山ほどおだやかな噴火。 溶岩が流れやすいので、たまって爆発しません。
このツールで 何が見えるか
- ねばりけのつまみ
- 0〜100です。動かすと火山の形がなめらかに変わります。
- 火山の断面
- マグマだまり、通り道、山体が出ます。ふもとの広さ・高さ・かたむきの値が出ます。
- 噴火
- 火口を押すと噴火します。ねばりけが弱いと溶岩が流れ、強いと激しく噴き上がります。
- 火成岩の拡大図
- 火山岩(斑状組織)と深成岩(等粒状組織)を並べます。鉱物の色の割合も変わります。
- 鉱物の割合
- 有色鉱物と無色鉱物の割合を帯で出します。
- 岩石の名まえ
- 表示のトグルです。既定ではオフで、形と色を先に見てから出せます。
授業での使い方
プロジェクターに映して、つまみを端から端までゆっくり動かします。「何が変わったか」を全部挙げさせます。
各自の端末で、3つの段(弱い・中くらい・強い)の形・噴火・色をノートに写させます。そのあと「岩石の名まえ」を出して表を完成させます。
実際の火山(マウナロア・富士山・昭和新山)の写真を見せ、つまみをどこに合わせればその形になるかを探させます。条件のリンクを提出させます。
どの使い方でも、動かした条件はそのままURLに入ります。 画面の「リンクをコピー」を押して配れば、生徒の端末でも同じ画面が開きます。 生徒が見つけた条件のリンクを提出させれば、そのまま記録になります。
すぐ使える条件
あえて入れていないもの
中学校で教える形を優先して、省いている条件があります。 教科書や資料集の数値と合わないことがあるので、先に書いておきます。
- ふもとの広さ・高さは、形を比べるための相対の値です。実際の火山の大きさ(kmや m)ではありません。
- 火成岩の拡大図は、粒の大きさと色の割合を表したものです。実際の鉱物の形を写したものではありません。
- 鉱物の名まえ(石英・長石・黒雲母・角閃石・輝石・カンラン石)は個別には出しません。有色と無色の割合だけを出します。
- 火山灰・火砕流・溶岩ドームの成長といった、実際の噴火の細かいようすは扱いません。
- 地震、プレート、火山の分布は扱いません。
よくある質問
噴火はどうやってさせますか?
火口を押すと噴火します。もう一度押すと止まります。右のパネルの「噴火させる」ボタンでも同じです。
つまみが1本しかないのはなぜですか?
火山の形も、噴火のようすも、溶岩の色も、できる岩石も、すべてマグマのねばりけで決まるからです。つまみを1本にすると、そのつながりが動きで見えます。
岩石の名まえを最初から出せますか?
「岩石の名まえ」をオンにすれば出ます。既定ではオフで、ページを開くたびにオフに戻ります。
火山岩と深成岩のちがいは何ですか?
冷え方です。地表近くで早く冷えると大きな粒が育ちきらず、細かい部分の中に大きな粒がまばらに入った斑状組織になります。地下深くでゆっくり冷えると、大きな粒がすきまなく並ぶ等粒状組織になります。
