細胞分裂の順番|体細胞分裂の段かいをならべて染色体の数の変わりかたを見る教材
中学3年 / 第2分野 (5)生命の連続性 (ア)生物の成長と殖え方
細胞分裂は、顕微鏡の写真を見てもどれが先でどれが後かが分かりにくいところです。教科書の図はすでに順に並んでいるので、並べる練習にはなりません。
このツールは、その順番をこわしてカードで配ります。名まえ(間期・前期・中期…)は出しません。名まえ自体が順番になっているので、出したら図を読まずに解けてしまうからです。染色体がどう見えるかだけを手がかりに考えます。
ならべ終わって判定すると、正解のときだけ名まえと説明、そしてそれぞれの段かいの染色体の本数が出ます。4→4→4→8→8→4。分裂しても最後はもとと同じ4本にもどる、ここが一目で見えるのがこのツールの目的です。
あわせて「生殖細胞ができるときの分裂(減数分裂)では 4本→2本」も出します。⚠ 減数分裂の段かいの並べかえはしません。中学校では「染色体の数が半分になることに触れる」までで、第一分裂・第二分裂は高校の内容だからです。
この単元で つまずくところ
- 「分裂すると染色体が半分になる」はまちがい。 半分になるのは減数分裂だけです。体細胞分裂ではもとの細胞と同じ数になります。
- 間期に何も起きていないわけではない。 見た目は変わりませんが、核の中で染色体が複製されています。ここが後の「縦に裂ける」の前提です。
- 後期の8本は増えたのではない。 複製されていた染色体が縦に裂けただけで、2つに分かれたあとはまた4本にもどります。
- 減数分裂の第一分裂では染色体は裂けない。 対になった染色体が分かれるだけです。裂けるのは第二分裂です。
- 減数分裂は複製が1回、分裂が2回。 だから数が半分になります。
このツールで 何が見えるか
- カードを配る
- 細胞の図がばらばらの順で配られます。ならびは毎回変わり、正しい順のままでは配りません。
- ならべる
- カードをつまんで上のますへ運びます。ますに入っているカードも動かせます。入れかえもできます。
- 判定する
- ぜんぶならべると「判定する」が出ます。押すと「正解!」か「ミス 2」。どこがちがうかは言いません。
- 正解のあと
- 段かいの名まえ、何が起きているか、そして染色体の本数が各ますの下に出ます。
- 減数分裂とのくらべ
- 正解のあと「生殖細胞ができるときの分裂では 4本→2本」の1行が出ます。並べかえるのは体細胞分裂だけです。
授業での使い方
前に出して体細胞分裂を1回ならべます。後期の「8本」でいったん止めて、増えたのか裂けたのかを問います。
各自の端末で1回ならべます。終わったら、各段かいの染色体の本数をノートに書き写させます。
先に予想(分裂すると染色体は増える・減る・変わらない)を書かせてからならべさせます。判定が合ったあと、4→4→4→8→8→4 の並びを見て予想と照らします。最後に減数分裂とのちがい(4本→2本)を確かめます。
どの使い方でも、動かした条件はそのままURLに入ります。 画面の「リンクをコピー」を押して配れば、生徒の端末でも同じ画面が開きます。 生徒が見つけた条件のリンクを提出させれば、そのまま記録になります。
すぐ使える条件
あえて入れていないもの
中学校で教える形を優先して、省いている条件があります。 教科書や資料集の数値と合わないことがあるので、先に書いておきます。
- 染色体は4本(2対)で描いています。実際の数は生物によってちがいます(ヒトは46本)。
- 細胞は植物の細胞(根の先端)の形で描いています。動物の細胞では仕切りができるのではなく、外側からくびれて分かれます。
- 図はすべてコードで描いています。染色体の本数と位置がこの単元の中身なので、生成した絵は使っていません。
- 減数分裂は「染色体の数が半分になる」ことに触れるだけです。第一分裂・第二分裂の段かいは高校の内容なので、並べかえには出していません。
- 有性生殖と無性生殖、受精、発生のようすはこのツールではあつかいません。
- 顕微鏡の使い方、根の先端の観察(塩酸処理・染色)の手順はこのツールではあつかいません。
よくある質問
なぜカードに名まえが出ないのですか?
間期・前期・中期・後期・終期は名まえ自体が順番になっているためです。名まえを出すと図を読まずに解けてしまいます。正解すると名まえと説明が出ます。
後期で染色体が8本になるのはなぜですか?
間期に複製されていた染色体が縦に裂けたからです。増えたわけではなく、2つの細胞に分かれたあとはそれぞれ4本にもどります。
体細胞分裂と減数分裂は何がちがうのですか?
体細胞分裂では染色体の数はもとと同じままです。生殖細胞ができるときの減数分裂では半分になります。このツールで並べかえるのは体細胞分裂だけで、減数分裂は数のちがいだけをくらべます。
減数分裂はならべられないのですか?
はい。中学校では「生殖細胞ができるときに減数分裂が行われ、染色体の数が半分になる」ことに触れるまでで、第一分裂・第二分裂の段かいは高校の内容です。ここでは数のちがいだけを出しています。
まちがえるとどこがちがうか教えてくれますか?
いいえ。ちがっている枚数だけを返します。染色体の見え方をくらべて自分で見つけてください。何回でもやり直せます。
ならびはいつも同じですか?
いいえ。開くたび、「ならべなおす」を押すたびに変わります。正しい順のままで配ることはありません。
