国語の言葉の学習につなげやすいゲーム 読む・組み立てる・選ぶ・聞く
国語の時間や言葉の学習の前後に、ゲームを短く取り入れたいことがあると思います。ツクルラボGAMESには、文章を読み直す、手元の文字から言葉を組み立てる、お題に合う言葉を選ぶ、といった場面が自然に出てくるゲームがいくつかあります。
この記事では、言葉の学習につなげやすいゲームを、どんな場面が生まれるかに分けて紹介します。どれもブラウザだけで遊べて、アカウント登録はいりません。無料版には広告が表示されます。ゲームで何かの力が身につくと言い切ることはできませんが、授業の入り口や、言葉について話すきっかけとしては使いやすいはずです。
ゴジダツジで文章を一字ずつ読み直す
ゴジダツジは、文章のひらがなに1文字足す「ゴジ」と、1文字消す「ダツジ」で文章を改変し、ほかの人がどこを変えたかを当て合うゲームです。
遊び方
出題される文章は、短い小説・ニュース風・童話などのジャンルからAIが作ったものです。プレイヤーはその文章を4か所改変します。足すのと消すのを両方1回以上使うのがルールです。改変が終わると、今度はほかの人が改変した文章を見て、どこがゴジでどこがダツジかを推理します。正解の数と速さで点が決まり、全問正解にはボーナスがあります。
人数は無料版で2〜4人、プレミアムで最大14人です。ひらがなが読めれば参加でき、最初にチュートリアルで流れを確かめられます。試合の長さは10〜15分ほどです。
言葉の学習につなげるなら
このゲームでは、文章をざっと読むだけでは改変に気づけません。1文字ずつ目で追い、「この言い方は自然か」を確かめながら読むことになります。自分で改変するときも、「どこに1文字足せば自然に見えるか」を考えるので、日本語の文としてのつながりを意識する場面が多くなります。
ゲームのあとに「どこで気づいた?」「なぜ変だと思った?」と聞くと、子どもが言葉のどこに引っかかったのかを話すきっかけになります。
速さでも点が入るため、読むのに時間がかかる子が不利に感じることがあります。ゲームのヒントにも、スピードを捨てて正確さに振るラウンドを作ると合計点で逆転できる、とあります。「急がなくても全部当てれば強い」と最初に伝えておくと、落ち着いて読みやすくなります。
コトバトルで手元の文字から言葉を組み立てる
コトバトルは、ひらがなカードを集めて言葉を作るカードバトルです。
遊び方
自分の番になったら、山札から2枚引くか、場のカードと交換してカードを集めます。手札のひらがなで言葉を作って宣言し、辞書に載っている言葉なら点が入ります。長い言葉ほど高得点です。手札を入れ替える「心機一転」、ほかの人と手札を交換する「物々交換」、好きな文字になる「先物取引」という3種類の特殊カードもあります。
辞書は6万語超で、一般的な単語のほか、地名や専門用語も入っています。完成した言葉には漢字の表記も表示されます。人数は、1台の端末で交代するなら2〜5人、オンライン対戦なら無料版で2〜4人、プレミアムで最大8人です。1試合は10〜20分ほどかかります。
言葉の学習につなげるなら
考えるのは「手元にある文字で何が作れるか」です。前の言葉に続けるしりとりとは頭の使い方が違います。同じ手札でも人によって思いつく言葉が違うので、終わったあとに見せ合うだけで話が広がります。
ひらがなで作った言葉に漢字の表記が出るので、「この言葉はこう書くのか」と気づく場面もあります。子どもが知らなかった言葉が出てきたら、意味を一緒に調べる時間にしてもよいでしょう。
しりとりコロシアムでお題に合う言葉を選ぶ
対決!しりとりコロシアムは、しりとりのルールに「お題」を足したゲームです。
遊び方
「かっこいいもの」「美味しい食べ物」のようなお題が出て、前の人の最後の文字から始まる言葉で、お題に合うものを答えます。答えはAIが採点し、お題との関連度を0〜100で数値にします。人数はオンライン対戦が無料版で2〜4人、プレミアムで最大14人です。1台で交代するローカル対戦もあります。1試合は3〜5ラウンドで10〜15分ほどです。
言葉の学習につなげるなら
ふつうのしりとりなら、つながる言葉であれば何でも通ります。このゲームでは、つながるうえに「お題にどれだけ合うか」が点になるので、同じ文字から始まる言葉をいくつか思い浮かべて、その中から選ぶ場面が増えます。
ゲームのコツとして、「赤いリンゴ」「ふわふわのパン」のように修飾語をつけるとお題との関連度が上がりやすい、と紹介されています。言葉を足すと意味がどう変わるかを考える材料にできます。点数が高かった答えと低かった答えを並べて、「なぜ差がついたと思う?」と話し合うのも一つの使い方です。
このゲームは遊ぶときにAIを使います。AIを使うゲームを授業で扱うときの注意は、AIを使うゲームを先生が扱う前に知っておきたいことにまとめています。
ウタエカキで聞いた言葉から形を思い浮かべる
ウタエカキは、絵描き歌をききながら、なにの絵かを知らないまま描くお絵描きゲームです。
遊び方
歌が1行ずつ流れ、1行ごとに描く時間があります。歌詞は「おにぎり」「ソーセージ」のような身近なものの名前だけで、どこに描くかは言いません。答え合わせでは、答えの絵が歌詞1行ずつ描かれていき、最後に名前が出ます。そのあと、みんなの絵に3つの賞を投票します。
歌はすべてこのゲームのために作られたもので、100曲あります。1回のゲームの中で同じ歌は出ません。歌詞は画面に大きく出るので、音を消しても遊べます。人数は無料版で2〜4人、プレミアムで最大14人です。3ラウンド遊ぶと10〜15分ほどかかります。歌詞と答えの絵はAIを使って作られていますが、遊ぶときにはAIを使いません。
言葉の学習につなげるなら
このゲームの手がかりは、歌詞の言葉だけです。「おにぎり」と聞いて、それが顔なのか体なのかを自分で決めて描きます。同じ言葉を聞いても受け取り方が人によって違うことが、絵を並べるとすぐに分かります。
答え合わせのあとに「どの行で迷った?」「なんでそこに描いたの?」と聞くと、言葉をどう受け取ったかを子どもが自分の言葉で説明する場面になります。歌で教えてくれるので、文字を読むのが苦手な子も参加できます。読む・書くの得意不得意に左右されにくい点は、ほかの3本と違うところです。
ゲームを授業で使うときの工夫
何を話すかを先に一つ決めておく
ゲームのあとに話す問いを一つだけ決めておくと、遊んで終わりになりにくくなります。ゴジダツジなら「どこで気づいたか」、コトバトルなら「作りたかったけど作れなかった言葉」、しりとりコロシアムなら「点数に差がついた理由」、ウタエカキなら「どの言葉をどう受け取ったか」といった具合です。
子どもの得意不得意に合わせて選ぶ
ゴジダツジとコトバトルはひらがなを読む力を、しりとりコロシアムは言葉を入力する力をそれなりに使います。読む・書くが苦手な子が多い場では、歌と画面で手がかりが出るウタエカキから始めると入りやすいでしょう。
人数は無料版の上限で班を組む
無料版で一つの部屋に入れる人数は、多くのゲームで2〜4人です。クラス全体で遊ぶときは、班ごとに部屋を作ってください。しりとりコロシアムとコトバトルは1台の端末で交代して遊ぶこともできます。
まとめ
言葉の学習につなげるときは、ゲームそのものより、遊んだあとの短い振り返りが大事になります。読む、組み立てる、選ぶ、聞いて思い浮かべる、と場面の違うゲームを選べるので、その日の授業に合うものから試してみてください。